鈴木保奈美“久美子”の潜入で明らかになったことは?
一方、庵野の指示で、まるでスパイのごとく「天宮寺アート」へ潜り込んでいた飯田久美子(鈴木保奈美)。従業員の柳原咲子(西原亜希)が仕入れを一任されていること、アート作品のほとんどが代理店「アートスマート」から購入されていることを知る。
また、社員から聞こえてくる伊勢崎の評判は、いいものばかり。従業員へケーキを差し入れしたり、経費で落とせないのにもかかわらず飲み会代をすべて負担したり。圧倒的“理想の上司”。
おまけに、「伊勢崎さんが上司じゃなかったら とっくに辞めているかも」なんて言われていて、かなり厚い信頼を寄せられている。ちょっとばかり気になったのは、飲食店のポイントが25万ポイントを超えていたことくらい…。
後日、美琴に横領問題の説明を求められた伊勢崎は、横領ではなく、仕入れ担当である柳原の職務怠慢が招いた出来事であったと報告する。柳原は「アートスマート」社長・次村一の口車に乗せられ、アート作品を継続的に高額で購入。しかし、あまりにも売れないものだから、在庫表をいじって事実を隠蔽していたとのこと。
しかも、アート作品の価値は人それぞれ。誰がいくらで売ろうと、罪には問えないという。柳原はすでに解雇済み。伊勢崎はどうか穏便にと、かつての部下のため美琴に土下座をする。なんていい上司なんだ…とコロッと騙されそうになるが、終盤では、彼の本当の顔が暴かれた。