小芝風花に毎回圧倒される…!
だからこそ、第9話「玉菊燈籠恋の地獄」でようやく蔦重が瀬川への想いに気づき、告白に至ったシーンは心底ホッとした。20年越しの両想いは、嬉しさよりテレが勝ち、2人とも顔をそらしながら「えへへ」「うふふ」状態。
クーッ、やっと報われたね瀬川。蔦重も、野暮天バカを卒業できてよかった!
ところがその途端、別れが来る。怒涛のように流れる運命――。蔦重と瀬川が仲を裂かれ、追い打ちをかけるように、うつせみと新之助さんも足抜け失敗。ダブルでとてもつらい回となってしまった。
それにしても、瀬川役の小芝風花は毎回圧倒される。美しい…! 童顔であどけない笑顔が印象的だったので、配役が発表された時は「花魁っぽくないかな」と心配だったが、自分の見る目のなさを大反省。今や色気にクラクラである。
以前、彼女が2019年に主演した配信ドラマ『TUNAガール』の監督・安田真奈さんに取材をしたことがあったが、「(小芝さんは)可愛くて明るくて頑張り屋さん。気配りができて、現場スタッフも彼女のトリコだった」と仰っていた。
母親のようにやさしい笑顔になっている安田監督を見て、彼女の愛され力を改めて知った。
小芝風花は、今、間違いなく、日本で1・2を争うほど引っ張りだこの俳優である。4月6日からはBS時代劇のシーズン2『あきない世傳 金と銀2』がスタート。彼女の名演が頻繁に見られるのは嬉しいが、お体には気を付け、長いご活躍を願う。