『日本一の最低男』第9話考察&感想レビュー。香取慎吾「最低男」の選挙戦がはじまる…あえて茨道をゆく“一平”の本音とは?【ネタバレ】
text by ふくだりょうこ
ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系)が現在放送中。本作は、香取慎吾演じる主人公が、区議会議員選挙で当選するために義弟親子と暮らす、“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今回は第9話のレビューをお届けする。(文:ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
一平(香取慎吾)の選挙がいよいよ始まる
“最低男”の選挙戦がじわり、と始まった。
一平(香取慎吾)に区役所移転に伴う再開発計画への協力を求める区長の長谷川(堺正章)。再開発の予定地には一平が暮らす家や商店街が含まれていた。道路を拡張し、区役所も入る二棟の高層マンションの建設も予定されている。
しかし、地権者の一部はこの計画に反対。長谷川からは、この反対勢力への説得が依頼された。戸惑う一平に、真壁(安田顕)は「一平にとっても住民にとっても悪い話ではない」と言う。一平は自分が納得してからやりたい、と煮え切らない態度を見せるが…。
「再開発」というワードは私たちも日常生活でよく耳にするものだ。たとえば、大きなターミナル駅の再開発だとか。早く終わればいい、と思うし、どんなふうに変わるんだろう? とワクワクする人もいる。が、それはやはりどこか他人事だから、なのかもしれない。
自分が住んでいる町が再開発される、という立場になったとしたらどうだろう。そして、その再開発によって、自分が大切にしていた場所が奪われるとしたら?