大河ドラマ『べらぼう』第15話感想レビュー。渡辺謙“田沼意次”が窮地に…視聴者をも惑わせたまさかの伏線とは?【ネタバレ】

text by 野原まりこ

横浜流星が主演を務める大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)。本作は、江戸時代を舞台に、多くの浮世絵師や作家を世に広めた出版人・蔦屋重三郎の波瀾万丈な人生を描いた物語。さっそく、第15話の物語を振り返る。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

何者かに襲われる武元(石坂浩二)

『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第15話 ©NHK
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第15話 ©NHK

 蔦重(横浜流星)は独立して自分の店「耕書堂」を構えたが、瀬川(小芝風花)のことが気がかりで元気がなかった。そんな中、市中で様子のおかしい平賀源内(安田顕)に会う。

 一方、家基(奥智哉)が鷹狩りの最中に突然倒れるという事件が起こった。毒を盛ったと疑われた意次(渡辺謙)は疑いを晴らそうと源内に調査依頼すると、死因は手袋についた毒を口に入れたことだとわかる。その手袋は、大奥の高岳(冨永愛)に頼まれて意次が用意したものだった。しかし、その手袋が今は武元(石坂浩二)の手元にあることがわかる。

 意次は手袋を持ってやってきた武元に驚くが、武元は真犯人は別にいると考えていた。2人は犯人が尻尾を出すのを待つことで示し合わせるが、その夜、武元は何者かに殺されてしまった…。

 意次の疑いを晴らそうとこれから盛り返していくと思いきや、武元が何者かに殺されてしまうというショッキングな謎を残して幕を閉じた第15話。ここでXに寄せられた視聴者の反応をみていこう。

「白眉毛、カッコええ場面に拍手しながら、『こういうのって死亡フラグだよな……』って思ってたら案の定……。」「家基様の親指をギーーって噛む癖、エキセントリックさの演出なのかと思ったら、まさかの伏線だったとは。」「渡辺謙と石坂浩二と徳川将軍家をそろって闇に沈める役を務め上げる生田斗真の恐怖の存在感よ…「高岳は犯人の意を受けて手袋を用意したのか、それとも彼女は無関係なのか」「源内先生は調子いいときは無敵な感じなのに、ダメなときはあんな荒れ方してしまうの心配ですね」

 ハラハラさせる伏線と、登場人物の複雑な心理状況を描き、視聴者の心をグッと掴んだ様子がうかがえる。次週の展開にも期待がかかる。

(文・野原まりこ)

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【了】

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