”金”でも”情報”でもなく、”影響力”が力を持つ時代

『キャスター』第2話©TBS
『キャスター』第2話©TBS

 従業員や客が賭博容疑で逮捕された銀座のスポーツバーで、なんとその場にいた日本バレーボール界のエースである名和(鈴木貴之)と「ニュースゲート」のアナウンサー・小池(月城かなと)が任意同行されたことが局のメンバーに知らされる。

 場が騒然とするなかでも、進藤は依然として「私はフリーです。局の問題は局でお願いします」とのスタンスを崩さない。そんな彼を突き動かしたのは、やはり羽生官房長官がらみの話題だった。

 番組の編成を担当する滝本(加藤晴彦)から要請されたのは、国際バレー選手権のスポンサーである株式会社イーストリームの仁科社長(宮川一朗太)の説得。進藤は羽生官房長官と懇意にしている尾崎(谷田歩)とつながりのある仁科社長に興味を持つ。

 協賛している企業イメージやスポンサーへの忖度など、ここまで赤裸々に語っていいのかと心配になるほど、あけすけに物を言う進藤。特に現在、力を持っているのがお金でも情報でもなく、真実かどうかは関係のない「影響力」だと語る彼の持論は、父親に関する過去の出来事とも大きなつながりがあるように思えた。

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