新たな黒幕が急浮上
最終的に名和の八百長疑惑は晴れて、彼の潔白が証明された。報道局長の海馬(岡部たかし)と編集長の市之瀬(宮澤エマ)がスポンサーの意向と報道姿勢のどちらを重視するのか意見を戦わせる姿も今までは見られなかった新鮮な光景で、番組制作陣の熱量が徐々に高まっているように感じた。
そして、いちばんの朗報と言えるのが、小池がアナウンサーを辞めずに番組を継続する予定になったことだろう。本物と見紛うほどの滑舌の良さと凛とした佇まいが印象的な月城かなとのキャスター姿を引き続き見られることにひと安心だ。
しかし、このドラマが「日曜劇場」だと再確認させられるような驚きの展開が最後に待ち受けていた。ラスボスだと誰もが思っていた羽生官房長官が亡くなったという訃報。さらには、尾崎も表舞台から退場するような素振りを見せるなかで、JBNの国定会長(高橋英樹)が新たな黒幕として急浮上する。
実は、第1話で自衛隊輸送機の墜落事故を緊急で報道していたのは「ニュースゲート」だった。そして、彼が「この手で殺すまでは絶対に死なせないからな」とまで言い切った羽生官房長に対して、国定会長は「秘密を墓場まで持っていってくれた」と意味深に笑う。
次回は、万能細胞の発見をめぐる報道がテーマ。今回と同様に、現実に起きた出来事を想起させるような内容で、間違いなく話題性のあるエピソードになることだろう。
(文・ばやし)
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