「香川照之さんでなければ成立しなかった」サイコサスペンスドラマ『災』関友太郎監督・平瀬謙太朗監督インタビュー

探求はこれからも続く

関友太郎、平瀬謙太朗写真：武馬玲子関友太郎、平瀬謙太朗写真：武馬玲子

ーーー最後に、「５月」で今後やっていきたい活動があれば教えてください。

平瀬「こうやって新しいドラマをつくったことで、僕たち２人に新しい企画のご相談いただくようになりました。とても嬉しいです。でも、一方で、佐藤先生と３人でじっくり議論しながら映画を作るという原点も忘れないようにしたいですね」

ーーーやっぱりそれは、これまで同様、斬新な映像手法ということが前提なんでしょうか。

関　「そうですね。たとえば、今回の『災』のように、１人の登場人物が複数の作品世界に登場するという展開は、『刑事コロンボ』や『笑ゥせぇるすまん』にもみられる手法ですが、観客と登場人物の間に認識の差を生むというところに眼目があります。

ですから、こういったアイディアをこれからも出し続けていきたいですね」

ーーーありがとうございました。

（文・司馬宙）

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