『めおと日和』には原点回帰の“キュン”が詰まっている

『波うららかに、めおと日和』第3話 ©フジテレビ
『波うららかに、めおと日和』第3話 ©フジテレビ

 瀧昌は現実にいたら、ファーストインプレッションは好印象でも、話してみると堅物でおもしろみもなく、何を考えているのかわかりづらすぎるて、モテるタイプではないのかもしれない。けれど、なつ美に向ける愛情の真っすぐさは本物で、一切の曇りがない。

 そう、瀧昌は「万人にモテる男」ではない。だが、なつ美というたった一人の女性からは、純度100%でモテている。それは、他の誰でもない「彼だからこそ」持ち得た愛のかたちだ。

 結局のところ、現実の恋愛においてもラブコメディにおいても、最後に心を打つのは、一途に相手を想い続ける人ではないだろうか。たとえ多少不器用だとしても、ちょっと重たいくらいの愛」を受け取ってみたいと思うのかもしれない。

 瀧昌となつ美、あまりにも初々しい2人の恋愛は、まるで子どもの頃に初めて触れたラブコメディのような、懐かしさにまみれている。そんな原点回帰の“キュン”に包まれる木曜22時、『波うららかに、めおと日和』のふたりの愛は、どこまで育まれていくのか。今後の展開に注目し続けたい。
 

【著者プロフィール:於ありさ】

ライター・インタビュアー。金融機関、編プロでの勤務を経て2018年よりフリーランスに。サンリオ・アイドル・恋愛コンテンツ・ガールズカルチャー・テレビ・ラジオ・お笑い・サッカーが好き。マイメロディに囲まれて暮らしている。

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