福原遥“誰袖”に鳥肌…悪女っぷりが光った名シーンとは？大河ドラマ『べらぼう』第23話レビュー【ネタバレ】

2025/06/16

text by 野原まりこ

横浜流星が主演を務める大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』（NHK総合）。本作は、江戸時代を舞台に、多くの浮世絵師や作家を世に広めた出版人・蔦屋重三郎の波瀾万丈な人生を描いた物語。さっそく、第23話の物語を振り返る。（文・野原まりこ）【あらすじキャスト解説考察評価】

日本橋進出に向けて動き出した蔦重（横浜流星）

　意知（宮沢氷魚）に上知計画を打ち明けられた蔦重（横浜流星）は、その誘いを断る。このことに誰袖（福原遥）が一枚噛んでいることを察した蔦重は、誰袖に忠告する。

　その頃、蔦重（横浜流星）が手掛けた狂歌の指南書などが売れ、耕書堂は大注目を浴びるように。蔦重は“風雲児”と呼ばれる。そして小泉忠五郎（芹澤興人）に日本橋に出ることを提案され、駿河屋（高橋克実）に日本橋進出をお願いすることに。しかし、このことを良くは思っていない駿河屋は、蔦重を一蹴。蔦重は殴られて口から血を流すが、それでも胸の内に抱える熱い思いで駿河屋を説得するのだった。
　
　一方、誰袖（福原遥）は、直接オロシャ（ロシア）と取り引きするよう廣年（ひょうろく）を口説く…。

　何者でもなかった蔦重が広く認められ、ついに日本橋進出に向けて動き出した！蔦重の熱い思いがほと走った第23話も、例外なく視聴者の胸を打ったようだ。ここでXに寄せられた視聴者による感想を見ていこう。

「熱い回だったね。」「やっぱり歴史に名を残す人となると、吉原を良くしたいっていう善意だけじゃだめで、もっと儲けたいとか、差別されてムカつくから成り上がってやるっていう人間臭さないと難しいんだなって。」「昨日の放送で印象に残ってるシーンは、廣年をたらし込んで抜け荷をそそのかす誰袖花魁が、ふすまから様子をのぞき見する意知をチラ見して嫉妬心を煽ってるとこ。」「誰袖の悪女っぷりね」

　蔦重の活躍の裏で、誰袖の悪女っぷりに注目が集まった。これから物語はどう展開していくのか…。次週の放送も見逃せない！

（文・野原まりこ）

【了】