「想定の3倍地獄」余りにも救いのない展開に視聴者紛糾…責めるべき相手は? 大河ドラマ『べらぼう』第31話レビュー【ネタバレ】

text by 野原まりこ

横浜流星が主演を務める大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合)。本作は、江戸時代を舞台に、多くの浮世絵師や作家を世に広めた出版人・蔦屋重三郎の波瀾万丈な人生を描いた物語。さっそく、第31話の物語を振り返る。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

ふく(小野花梨)最期に呆然…。

『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第31話 ©NHK
『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』第31話 ©NHK

 利根川決壊で大洪水の江戸。蔦重(横浜流星)は、新之助(井之脇海)やふく(小野花梨)らを気にかけ深川を訪れる。

 一方意次(渡辺謙)は、体調を崩した家治(眞島秀和)が毒を守られたという話を聞き、一橋治済(生田斗真)を疑う。しかし、家治の体調が一度は回復するも、その後悪化したことで意次が疑われ、辞職に追い込まれる事態となった。危篤の家治は最後の力を振り絞り、一橋治済に「天は天の名を騙る驕りを許さぬ。」と忠告して息を引き取る。

 その頃、蔦重が長家に差し入れた米を盗みに入った下人の手によって、ふくと赤ん坊が殺されてしまう。新之助は呆然と立ち尽くし、蔦重は言葉を失うのだった。

 衝撃的な幕引きとなった第31話…。救いのない展開に心が揺さぶられた。Xには、やりきなれい思いを抱えた視聴者による投稿が多数寄せられていた。

「どうしよう、もう、地獄の想定はしてたけどそれを3倍くらい上回る地獄だった」「将軍さまは優し過ぎた。醍醐だっていくらお毒味をさせてもイヤな予感がしてるなら食べなきゃいいのに知保の方の気持ちを思って食してしまった。」「上様…最期の鬼気迫るお言葉…」「何でみんな怒れない雰囲気になってんだ。奥さんと赤子を殺したんだぞ。」「今回は救いがなさすぎて辛い…」「乳をあげてた人の夫に子供もろとも殺されるなんて酷い話!」

 あまりにも酷い展開に、視聴者のヘイトがMAXに高まった様子が見られた。ここから巻き返しの展開が訪れるのか、次週の放送に期待が高まる。

(文・野原まりこ)

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【了】

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