衝撃走る第4話
“誤送金編”終結!遂に姿を現した“別班”
システムを改ざんし、誤送金を仕組んだのが財務部の太田であることが判明。太田の自宅に踏み込むものの、太田はおらず、さらにハードディスクを焼いて証拠を隠滅した後だった。
一方で、ジャミーンとドラムが来日する。ところが柚木がバルカで警察に追われたことで、ジャミーンの手術費用を提供してくれる筈だった支援団体が援助を降りたのだという。乃木は、柚木にジャミーンの手術費用のためクラウドファンディングを提案する。
野崎や東条は、押収した荷物から、太田が凄腕で有名なハッカー“ブルーウォーカー”であることを突き止める。しかし太田とテロ組織テントの繋がりが見つからず、真犯人は分からずじまい。野崎は太田と頻繁に連絡を取っていた人物に太田を装って連絡し、待ち合わせをする。
待ち合わせ場所にやってきたのは、専務の長野利彦(小日向文世)。長野に太田との関係を聞くと、彼女とは不倫関係にあることが判明。さらに野崎は長野の空白の2年間の経歴を聞き出し、長野は防衛大時代に薬物に手を染め、2年間更生施設に入っていたと明かす。
長野が黒幕ではないと分かり、野崎は乃木に指示を出す。乃木は山本の協力で経理部長の原、エネルギー事業部部長の宇佐美哲也(市川猿也)、エネルギー事業部2課の水上 了(古屋呂敏)を呼び出し、3人に公安が疑っていると切り出す。
その時、乃木の携帯が鳴る。電話に出た乃木は、「太田のいる地域が特定できた」と告げる。それを聞いて慌てたのは、原、宇佐美、水上の3人ではなく、乃木の同期である山本だった。
実はその前日、乃木はジャミーンのアルバムに山本が戦闘服姿で写っている写真を見つけていた。乃木と野崎は、彼がテントの協力者であり、太田を利用した黒幕であると見抜いていたのだ。
慌てた山本は、急ぎ拉致している太田の元に向かう。野崎らはそれを尾行するのだが、尾行中、山本は忽然と消えてしまう。山本を助けたのは黒須駿(松坂桃李)。黒須は、公安に追われる山本を逃がすように組織に言われて来たのだと説明。
国外逃亡のために浜松空港の格納庫に移動した二人。酒を飲んで上機嫌になった山本は、自分が組織の情報網で特定した太田を脅し、無理やり丸菱商事に入社させたことを暴露する。やがて酒が進み、山本は眠りにつく。
山本が目を覚ますと、拘束されていることに気づく。そして黒須と共に目の前に現れたのは、なんと乃木その人だった。
山本の前に立った乃木は豹変し、乃木のもう一人の人格である“F”が現れる。“F”は、自分は黒須と仲間で、「別班」のメンバーであると明かす。乃木はこれまでずっと、わざと仕事ができないふりをし、「別班」の活動のために、自ら出世を拒んでいたのだ。
一方、野崎ら公安は匿名の通報によってとある倉庫に踏み込む、監禁されていた太田を発見する。
山本に自白剤を打ち、テントについて聞き出す乃木。山本はアリの世話で訓練を受け、テントのリーダーの最終目的は日本だと口を滑らせる。しかし、テントのリーダーは「知らない」と一点張りを通す。そんな山本を「この美しき我が国を汚すものは許さない」と、自殺に見せかけて殺害するのだった。