新章開幕の第5話
“宿命編”開始!舞台は再びバルカ共和国へ
山本の首吊り遺体が、自分がテントの一員であったという内容の遺書とともに発見される。周辺の防犯カメラが使用不可になっていたことに違和感を覚えた野崎は、乃木の関与を疑い、乃木のマークを開始する。
野崎は、乃木、柚木、ドラムを招集し、バルカでの指名手配が取り消されたことを報告する。そこで柚木は、ジャミールの手術費用を賄うために1,470万円を寄付してくれた人間が3人の誰かであると予測し、誰なのか尋ねる。全員心当たりがないと言うが、あっという間に乃木がしらばっくれていたことが判明する。乃木は、柚木とジャミールに命を救われたことへのお礼だと釈明した。
その後、乃木は、テントの実態をつかむべく、黒須とともにバルカ共和国へと渡る。
一方、野崎はFBIに乃木の経歴調査を依頼しており、乃木が「丹後隼人」という名前で、アメリカの私立ミリタリースクールに留学し、全科目首席で卒業していたことを突き止めた。
自分の知っている乃木と結びつかずに困惑する野崎。乃木の調査と並行しながら、野崎もまたテントの調査のために、バルカ共和国へと向かう。
野崎は、かつては敵対関係にあったバルカ警察のチンギスと手を組み、テントの幹部アリを追う。アマン建設のザイールによる自爆テロ現場に向かい、残骸となっていたカメラを発見。軍の協力により、画像解析に成功する。そこに写っていたのは、ザイールを狙撃する乃木の姿。野崎はここで、乃木への疑惑が確信へと変わる。
乃木は、アリの追跡が滞っており、野崎を監視することで追跡を試みていた。が、別班の司令・櫻井里美(キムラ緑子)から報告を受けたアリの潜伏先ウランバートルへ急行する。
帰国した野崎は、乃木の生い立ち調査を再開。その中で、乃木はバルカで人身売買され、乞食をさせられていたところを、戦場ジャーナリストに保護され、陸路でロシアのウラジオストクから日本へ渡った過去が分かる。
保護されたものの、強いストレスから記憶障害で、自分の名前さえも分からない状態だったため、保護した児童養護施設「丹後つばさ園」の「丹後」から名字を、名前の「隼人」は園の従業員で考えてつけた名前で、少年期を過ごした。
さらに、野崎は島根県松江市にいる乃木の伯父・乃木寛道(井上順)の元を訪ね、過去の話を聞き、名前を「丹後隼人」から本来の「乃木憂助」と改め、家を出る際に渡した「守り刀」を渡したと話す。
野崎はその刀と同じものを見せてもらうと、その刀には乃木家の家紋が記されていたが、それはテントのロゴマークと同じものだった。
片や、乃木と黒須は、テントの幹部であるアリを脅し、テントのリーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)が生き別れの実父・乃木卓であると確信する。