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暗すぎてとっつきにくい…でも目が離せない。クセになる“引力”の正体は? 月9ドラマ『366日』徹底考察&感想レビュー

text by 明日菜子

広瀬アリス主演の月9ドラマ『366日』(フジテレビ系)が佳境を迎える。本作は、HYの名曲に着想を得たオリジナルラブストーリー。号泣必至かと思われた前評判に反し、意外にも賛否両論を生んでいる。今回は、物語に入り込めなかった人の意見をあえて取り上げてみたい。(文・明日菜子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:明日菜子】

視聴ドラマは毎クール25本以上のドラマウォッチャー。文春オンライン、Real Sound、マイナビウーマンなどに寄稿。
映画ナタリーの座談会企画にも参加。

平成を代表する名曲をモチーフにした『366日』
いまいちノれない理由とは?

『366日』【番組公式Instagramより】
『366日』【番組公式Instagramより】

 きっと、誰の人生にも、思い出の一曲がある。その曲を耳にした瞬間、青春時代の情景が目の前に一気に広がってくるような。楽しかった思い出も、ちょっと苦かった思い出も微笑ましくなるような。そんな歌がきっと誰の胸にも宿っていることだろう。

 その曲は人それぞれだろうが、リリースされてから15年以上が経った今も歌い継がれるHYの『366日』は、多くの人にとって特別な一曲になっているのではないだろうか。

 幅広い年代の胸をくすぐるHYの名曲に着想を得たドラマ『366日』(フジテレビ系)が、いよいよクライマックスを迎える。高校時代、互いに恋心を抱きながらも想いを伝えられなかった明日香(広瀬アリス)と遥斗(眞栄田郷敦)は、12年ぶりに再会し、晴れて恋人同士になる。

 しかし、不慮の事故に見舞われた遥斗は記憶障害が残った。社会復帰を果たすくらいには回復したものの、明るくて人気者だった“かつての自分”とかけ離れたことに苦しむ遥斗から別れを告げられ、現在は友人関係に戻っている。

 失恋ソングの側面も持つ楽曲の「別れているのにあなたの事ばかり」「もう二度と戻れなくても」という運命を、二人は乗り越えることができるのか。

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