続編の正解を出してくれた『ザ・トラベルナース』
ドラマや映画の続編は、得てして新しい風を入れて差別化をしようとするが、時折、そちらの方に力を入れてしまったばかりに、本来の良さが薄まる場合がある。それが狙いかどうかは別として、続編を楽しみにしている身としては、少し残念な気持ちになるのも事実。
しかし、このドラマは新しい要素を加えつつも、『ザ・トラベルナース』本来の良さを色濃く残し、進化を遂げているように感じた。
脚本を手掛けるのはドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』シリーズ(テレビ朝日系)や、映画化もされた『七人の秘書』(同局)など、続編ものも多く書いている中園ミホ。彼女の嗅覚なのか、とにもかくにも、ファンから絶賛の声が多数挙がっているのを見る限り、「続編の正解」を出してくれたように感じる。
第1話では、新しい舞台「西東京総合病院」で歩と静が働くことに。そして、最大の敵が「正しい医療、正しい働き方」を掲げ、組織変革に着手する院長・薬師丸卓(山崎育三郎)であることが分かった。2人は、彼とどう戦っていくのか。その第一歩となる第2話の放送を待ちたい。
(文・浜瀬将樹)
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