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番組公式Xが仕掛けを示唆

『アンチヒーロー』第5話より ©TBS
アンチヒーロー第5話より ©TBS

志水が冤罪で死刑判決を受けた12年前の一家殺害事件の真相のみならず、かつて赤峰が弁護を担当したものの、政治家の息子の富田正一郎の傷害事件で“身代わり”として有罪判決を受けたコンビニ店員・松永(細田善彦)の再審にも動きが出てきそうだ。

考察合戦が過熱する本作だが、公式Xでは「なぜ1話が始まるまで役名を出さなかったのか?」との疑問に、「みなさんが“色”に気づいてくれたように、仕掛けを入れ込んでいるから」と明かしている。

確かに本作の主要キャストには明墨、赤峰、紫ノ宮からパラリーガルの白木凛(大島優子)、青山憲治(林泰文)、緋山に加え、さらに“天敵”の東京地方検察庁の検察官・緑川に至るまで、その役名の名字に色が付いている。

ここに、ある伏線が張られていることを、製作側が明かしたことによって、視聴者は最終回まで翻弄され続けることになるだろう。

また、ネット上で、考察合戦と同じくらいに盛り上がっているのは、そのロケーションだ。

明墨弁護士事務所は実在する新橋駅前ビル1号館にあるという設定で、第5話のラスト、実際に緋山が入っていくシーンが盛り込まれている。明墨がビルの入り口に実際にある「開運狸」のお腹をなでながら、裁判の勝利を願うシーンも出てくる。

また、第2話で、証人の尾形(一ノ瀬ワタル)と飲みに行くシーンでは、ガード下にある新橋の「やきとん まこちゃん」が使われた。そして、明墨が赤峰と話すシーンでは、度々、新橋駅前ビル1号館の屋上が使われている。

東京地裁・高裁や弁護士会館のある霞ヶ関に近い新橋や銀座、虎ノ門界隈に事務所を構える弁護士は多い。このあたりにも、リアリティーを追求していることが読み取れる。

「サラリーマンの街」という印象の強い新橋だが、さらにドラマが盛り上がれば、若い視聴者が新橋に“聖地巡礼”することもあるだろう。

(文・寺島武志)

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