山田涼介と神木隆之介の絡みが尊い…白熱のアドリブ合戦の軍配は? ドラマ『ビリオン×スクール』第4話考察レビュー
text by 苫とり子
山田涼介主演のドラマ『ビリオン×スクール』は、日本一の財閥系企業のトップである億万長者が、身分を隠して高校教師となり、生徒と様々な問題を通して成長する痛快・学園エンターテインメント。今回は、第4話のレビューをお届けする。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:苫とり子】
1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。
不登校天才児の自信の裏に隠れた葛藤
「“失敗しない”ということは、“成功するまで続ける”ということだ」
『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)第4話で、加賀美零(山田涼介)が失敗を恐れる生徒に語ったのは、学生だけではなく社会人の胸にも響く言葉だった。
ゼロ組が抱える問題を一つひとつ解決し、少しずつだが生徒たちに担任として受け入れられつつある零。だが、校長の藤堂真紀子(水野美紀)はなぜか学園から零を追い出そうとしていた。
そんな藤堂の息がかかる教頭の土橋淳平(永野宗典)は、零と芹沢一花(木南晴夏)に不登校の生徒を登校させるように命じる。その不登校の生徒とは、東大合格も確実で、全国模試でも常にトップクラスだという天才児の竹中天珠(山下幸輝)。零たちはまず家庭訪問に訪れるが、学校で教わることは全て学び終えたため、登校する意味を見出せないという天珠に論破されてしまうのだった。
当初は必ずしも学校に行く必要はないという考えだったが、天珠に論破されて苛立った零は大人気ない方法に出る。それはクイズ対決番組に出場し、完膚なきまでに天珠を叩きのめすこと。結果、零は圧勝し、天珠にはまだ学校で学ぶべきことがあると証明した。
しかし、その後、天珠が「加賀美先生が学校を辞めるまで登校しない」と言い出したことで怒った母親が学校に詰めかけ、零は退職に追い詰められそうになる。なぜ、それほどまでに天珠は登校を拒否するのか。それは成績が下がるのを過度に恐れていたからだった。