音楽、演技、すべて最高…“渡海”へのオマージュと二宮和也の凄味とは? 『ブラックペアン シーズン2』第5話考察レビュー
text by あまのさき
二宮和也主演の日曜劇場『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)が放送中だ。前作から6年後を舞台に、東城大学医学部付属病院に現れた、”悪魔”のような世界的天才外科医・天城雪彦の活躍を描く。今回は、第5話の物語を振り返るレビューをお届けする。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
これぞ理想の形…。
AIと共存する医療
天城(二宮和也)らが籍を置く東城大とライバル関係にある維新大主催の公開オペ。手術を受けているのは花房(葵わかな)の母で弁護士の戸島(花總まり)だ。しかし、医療AI・エルカノに頼りきりの野田(池田鉄洋)によって手術は難航。
世良(竹内涼真)が助けに入るも、窮地を脱することはできなかった。戸島は天城の手術を受けることを拒否していたが、花房が賭けをし、失敗した…かに見えたが、最後は天運に恵まれ、天城が手術室へ向かうことになった。
ここからの流れは圧巻だった。エルカノの指示に従うばかりだった野田、エルカノの指示ではなく事前に天城に教わった手技で対処する世良に対し、天城は自身の腕の補助的な役割としてエルカノを使いこなしていく。これぞまさに人間とAIとの共存。理想として目指すべき形だろう。