城田優、大黒摩季が醸しだす圧倒的な貫禄
日曜劇場『ブラックぺアン シーズン2』第7話より©TBS
この人を怒らせたらやばい、という雰囲気を、田中みな実が醸成していた。また、さすがのお芝居だったのは城田優も同じく。父の命をも軽んじ、自分のことしか考えない冷酷さ。だが結局、上には上がいて敗北する。自分の力量を過信した青二才という圧倒的な嫌われ役を引き受け、見事に体現して見せた。久々のドラマ出演で、いかんなく存在感を発揮した。
そして、江尻役を務めた大黒摩季についても触れないわけにはいかないだろう。ほんの少しの出演かと思いきや、見せ場もある重要な役を担っていた。さすがの貫禄とともに、演技力も十分。ゆえに一時は立ち位置が東城大なのか維新大なのかとハラハラさせられる場面もあった。
江尻としては、佐伯のために動くことが自身の病院長就任への最短ルートと考えていたのだろう。そして実際に、遠隔治療によって恩も売った。しかし、肝心の佐伯は医学会会長に選出されてなお、東城大の病院長に再度立候補することを宣言した。
佐伯と江尻の戦いの行方に加え、次回はまた渡海(二宮和也の二役)が登場するようだ。スピード感を増す展開から、目が離せない。
(文・あまのさき)
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