「ジャングル・ブギ―」の作詞は黒澤明!
2月16日放送回、タイ子ちゃん親子とラクチョウのおミネさんたちが見守る中、披露した「ジャングル・ブギー」。この、ウーオワオワオー、ギャー! と、常人にはなかなか思い浮かばないこの歌詞を作詞したのは、日本屈指の映画監督、黒澤明。映画の挿入歌として作ったものだったという。
実際、1948月8月に公開された「酔いどれ天使」で、笠置シズ子は「ブギを唄ふ女」の役で出演。「ジャングル・ブギー」をキャバレーのフロアで、ウーワオワーと野獣のように叫びながら歌い、それに合わせて主演の三船敏郎が激しく踊るシーンは大迫力だ。
さらに驚きの撮影エピソードが。黒澤明はシヅ子の声帯までカメラに収めようと試み、すごい至近距離までカメラを近づけ、シヅ子が拒否したという。
さすが世界の巨匠クロサワ……。以前、映画「蜘蛛巣城」(1957年)の撮影時、主演の三船敏郎が弓矢で襲われるシーンで臨場感を出すため、黒澤監督が本物の弓矢を使ったというエピソードを読んだ時ものけぞったものだ。芸術の追求の仕方がすごすぎて震える。