今後の『ブギウギ』も見どころ沢山!
もちろん、抗議の内容や事件によって差はあっただろうけれど、改めて、当時ストライキをするということは、すさまじい覚悟が必要だったのだろう、と震えてしまう。
結果は会社に楽劇団側がつきつけた改善条件がほとんど認められた。東京のリーダーだった水の江瀧子は謹慎処分で済んだが、大阪は飛鳥明子や幹部級の団員が解雇され、大きくイメージダウン。しばらく興行成績が伸び悩んだという。
ドラマでも、大和礼子と橘アオイは責任を取って梅丸を辞めてしまった。スズ子の「いやや! 寂しくて死んでしまう」という号泣は、もはや茶の間の声。大和礼子のモデルとなった飛鳥明子さんは、解雇後しばらくしてから振付師として松竹に復帰しているので、ぜひ、これからも頻繁に大和さんと橘先輩の二人が再登場してくれることを願う。
今後の「ブギウギ」は、「恋のステップ」でのソロデビュー、服部良一との運命の出会いなどが展開される。
歌って踊って、笑って泣いて。同時に、戦争の足音も近づいてくるが、まだまだ、この明るさが続いてほしい、と願うばかりだ。まるでこちらまで、ドラマの登場人物の一人になった気分で、応援してしまう。
頑張れ、頑張れ、スズ子とみんな。
強く、逞しく、泥臭く、そして、あ・で・や・か・に(両手を挙げてポーズ)!
(文・田中稲)
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