テオは侑里のテレパスに気が付いている?
また、第7話ではテオが侑里のテレパスの能力に気づいているような描写があった。いつも心の声が韓国語だったのに、あえて日本語で「大丈夫、僕がいるから」と言い直したこと。「人は人の心を“普通”分からないから」と言っていたのも、すべてを知っているのでは?と思わせるには十分な要素だ。
もしも侑里の能力を察しているとしたら、テオは彼女が明かすまで知らないふりをしてくれているのだろうか。
そして、心の声が聞こえてしまうことに、何の恐怖も感じていないのが愛おしい。テオは、想っていないことは言わないし、想っていることはちゃんと侑里に伝える。だからこそ、心の声と実際に話す言葉の齟齬がないのだ。「朝から、僕の彼女が可愛いな」なんて恥ずかしすぎる褒め言葉も、テオは照れずに言ってくれる。
韓国人男性は愛情表現がストレートだという話はよく聞くが、テオのように毎日褒めちぎってくれる恋人がいたら、自己肯定感は高まるばかりなのだろうな……と羨ましくなる。
「もし、この人に知られたら、もう見つめ合うことはできないかもしれない。この人にだけは、知られたくない」。好きな気持ちが溢れて、キスをした侑里を受け止めたときのテオの表情も、最高だった。
優しく、侑里のすべてを愛してくれているような微笑み。そして、キスのお返しをしたのも、テオの優しさなのだろう。まるで、「僕も同じ気持ちだよ」と言ってくれているような温かいキスだった。
しかし、ようやく交際がスタートした2人に暗雲が垂れ込める予感が。テオの部屋に置いてあった本「心が聞こえる少女」に書いてあった文章。
「少女は、心の声が聞こえる力を少年には秘密にしていました。やがて2人には、さまざまな不幸が降りかかったのです。それは、心の声が聞こえる少女に与えられた運命でした」
こんな文を読んでしまったら、侑里は自分と照らし合わさずにはいられないだろう。どうか、そんな不幸など起きないでほしい。このまま、ラブラブモード全開の2人が幸せな日々を送る姿を見続けていたいと願う。
(文・菜本かな)
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