磯村勇斗が昭和のアイドルに!?
ぶっ飛び設定のキャラクターたち
時は1986年(昭和61年)。
阿部サダヲ演じる小川市郎は、厳しい指導で「地獄のオガワ」と恐れられている昭和の体育教師であると同時に、17歳の一人娘・純子(河合優実)を男手一つで育てる父親でもあった。
市郎は、純子に何時に帰ってきて何時に寝るのか聞かれ、家に男を連れ込むことを考えている実の娘を「盛りのついたメスゴリラ」と揶揄するほど口が悪い。それに対して純子は、父のことを薄汚れた貯金箱と言い返す始末だった。
そんなある日、市郎はタバコを吸いながらバスでの帰宅中に、つい眠ってしまう。目を覚ました市郎は、耳からうどん(ワイヤレスイヤホン)を垂らした女性がバスに乗り込むのを見て驚く。
バスを降りた市郎は、街ゆく人々が奇妙な格好をして歩く姿や、変わってしまった街並みを目にする。
混乱の中なんとか見つけた馴染みの喫茶店に飛び込むが、動揺した市郎はカウンター席にいた犬島渚(仲里依紗)のビールを勝手にのんだことで口論に。代わりにビールを奢ると言い残して店のトイレに入った市郎は、トイレの壁に時空の穴が空いているのを発見する…!
一方、市郎の娘の純子は、社会学者である母・サカエ(吉田羊)と共に令和から昭和にタイムスリップしてきた中学生・向坂キヨシ(坂元愛登)から突然告白される。
純子は、近藤真彦の服装や言動のすべてを完コピする男“ムッチ先輩”こと秋津睦実(磯村勇斗)に密かに思いを寄せているにもかかわらず、キヨシを家に連れ込む…。