昭和と令和、どちらも生きづらい
翌日、野球部の指導していると、部員たちが「ケツバットお願いします!」と市郎の前に並ぶ。タイムスリップする前は当たり前だったはずの光景だが、令和から戻ってきた今、その常識はもう市郎の中では崩れている。
部員たちを座らせた市郎は「地獄の小川は今日で引退だ」と宣言。将来、日本から大リーガーになる野球選手が登場し、ピッチャーとバッターの二刀流の選手も出ることを話し、そんな人にケツバットなんかできるかと、話す。市郎の話を聞いた井上少年(中田理智)は、野球選手への夢を持つ。
さらに翌日、市郎は純子の三者面談に。偏差値をどんどん上げ、志望校合格へ向けて猛勉強する純子だったが、未来を知っている市郎は複雑な思いだった。純子に真実を伝えるべきかと悩む市郎は、亡き妻(蛙亭・イワクラ)の遺影に語りかけると、声が聞こえたような気がする。しかし、声の主は妻ではなく通話中のサカエであり、サカエから、渚が職場復帰したことを伝えられた。
職場復帰した渚は、後輩の杉山が移動になったことを知る。しかし、くれぐれも本人に直接謝ることはするなと上司に忠告され、杉山がSNSに「パワハラ上司が復帰するらしい、吐き気がする」という書き込みを見せられる。
その様子を見ていたサカエは憤る。市郎とサカエはお互いに近況報告をしながら令和と昭和の生きづらさを嘆き合いヒートアップ。
サカエは、人間はスマホじゃないんだから、どっちかがアップデートしていなくてももう一方が寛容になれば、まだまだ良い関係を築く余地はあるとして、2人の下した結論は「寛容になりましょう」ということだった。
その頃、令和ではマッチングアプリに登録した渚と秋津が、市郎が昭和に戻る前に2人がマッチングするように仕組んだことに気づく。秋津は、試しに付き合ってみることを提案し、2人は付き合うことに。