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秀逸なテロップ演出に衝撃

阿部サダヲ
阿部サダヲGetty Images

受験勉強に励むキヨシは、ふるわない成績に落ち込んでいたところを、高級車に乗った男に話しかけられる。その男とは、なんと大人になった佐高くんだった。キヨシが令和へ帰った後、キヨシの説得によって学校に通い始めた佐高くんは浪人して入った高校で友達ができ、後にオンラインゲームの会社を立ち上げて大金持ちになっていた。

キヨシのおかげだと話す佐高は、なんでもいいから恩返しがしたくキヨシを探し続けていたのだ。それを聞いたキヨシとサカエは、井上のタイムマシン研究のスポンサーになることを頼む。

一方、昭和では、井上少年が、市郎にタイムマシンの開発を急かされていた。しかし肝心の井上は「タイムマシンの開発よりも大リーガーになりたい」という。市郎はそこをなんとかと説得してタイムマシンを作ること約束させるが、井上はタイムマシンの開発と大リーガーの二刀流を目指すことに。

時が流れ、市郎の中学は卒業式を迎えた。市郎は生徒たちに「お前たちの未来は面白い」と激励を送り、特別に未来の音楽を聴かせてやるという。突如として特別ゲスト・Creepy Nutsが登場し今作の主題歌「二度寝」を披露した。

令和では、渚が後輩社員の杉山とエレベーターで乗り合わせる。気まずい空気が流れながらもお互いの近況を報告し合う2人。エレベーターを降りる頃には、わだかまりが解けていた。その夜、渚は息子を元旦那に預けて、秋津とのデートへ出かける。

昭和では純子が見事大学に合格。その後、喫茶すきゃんだるで1人タバコを吸っていた市郎は、トイレの物音に気づく。恐る恐るドアを開けると、2054年からおじいちゃんになった井上(小野武彦)がトイレの空いた穴から現れた。

2054年の井上は、スポンサーとなった佐高くんのおかげで、さらなる研究を重ね、バスよりも便利で、好きな時代にいけるタイムトンネルを発見した。

市郎は、井上に勧められるまま、恐る恐る時空の穴の中へと足を踏み入れる…。

画面には「この作品は不適切な台詞が多く含まれますが時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み2024年当時の表現をあえて使用して放送しました」のテロップが流れ、完結を迎えた。

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