吉田羊のセリフが矛盾している…? 宮藤官九郎脚本の危うさとは? ドラマ『不適切にもほどがある!』第7話考察&感想レビュー
text by 野原まりこ
TBS系金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』3月8日(金)放送の第7話「回収しなきゃダメですか?」は、“エゴサ”とドラマの“伏線回収”に悩まされた脚本家のエモケンがとある事件を巻き起こす。その一方、令和にタイムスリップした純子が、イケメン美容師とデートに行き…。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
純子が令和の女子に大変身
市郎(阿部サダヲ)と共に令和にタイムスリップした純子(河合優実)は、渚に紹介された美容師のナオキ(岡田将生)と出会う。渚(仲里依紗)に服を買ってもらい令和風の女の子に大変身した純子は、ナオキと共にスカイツリーへデートに向かうのだった。
一方市郎と渚は、ドラマプロデューサーの羽村(ファーストサマーウイカ)が担当する新ドラマで、脚本家の“エモケン”(池田成志)が19歳下のインフルエンサーと遊んでばかりいて脚本の執筆が進んでいないことについて話し合っていた。
令和で純子が初めてスカイツリーに登った頃、昭和のムッチ先輩(磯村隼人)はツヨシ(坂元愛登)を問い詰め、純子が令和へタイムスリップしたことを知って取り乱していた。
ナオキとデートを続ける純子は、席を外した際に生徒手帳を落とし、ナオキに昭和生まれであることがバレてしまう。だがナオキは真実を知るも、何食わぬ顔をして純子をデートを楽しむのだった。
その頃昭和では、サカエ(吉田羊)がツヨシの担任である安森先生(中島歩)に告白される。サカエも安森先生の見た目がドンズバで好みではあったものの、ルッキズム反対のサカエは、見た目で人を判断せずに中身で良いところを見つけるまでは安森先生のことを板東英二だと思うことにして、気持ちに蓋をする。