南雲の衝撃の告白…。
暗雲立ち込め始める展開に
試合後、山住を食事に誘う南雲。そこで南雲は衝撃の告白をする。
「僕は教員免許を持っていません」。
実は、南雲は大学4年の頃、教員試験には受かっていたものの、卒業までの単位が足りずに大学を卒業できていなかった。卒業資格がないと教員免許は取得できない。南雲はこの3年間、不正に高校教師を名乗っているというのだ。
これは明らかな犯罪行為であり、いずれ、賀門にはバレてしまうことを察した南雲が今年限りで教師を辞めると話した真意は、そこにあったのだ。
一方、野球部主将・日置誠(菅生新樹)の弟の壮麿(小林虎之介)は、いつも通っているバッティングセンターにいたのだが、越山野球部をバカにする他校生徒に腹を立て、金属バットを振り下ろす。それを知った兄が家から飛び出していく場面で第2話は終わる。
南雲が抱えていた暗部が明らかとなり、また、グラウンド以外の部分で越山高校野球部がピンチに陥る気配を漂わせた回だった。
南雲がこの汚名を、どうそそぐのか、さらに、問題児の多い越山高校にあって、野球部は存続できるのか。『下剋上球児』のタイトルが示す通り、最終的には成功を収めるストーリーであるはずだが、その前段で、どこまで落ちるのか。底がどこにあるのかも、まだ見えてこない。