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原作改変も…ファンから批判されない納得の理由とは? ドラマ『きのう何食べた? season2 』第8話考察レビュー

テレビ東京系にて放送中の『きのう何食べた?』。本作は、几帳面な弁護士・シロさんと、人当たりの良い美容師・ケンジの日々を、食生活メインに描く。第8話は3組の夫婦が下した決断と、劇場版で描かれた2人の旅行。そして原作とは違ったドラマのシーンについて解説する。(文・會澤奈津美)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

2人を取り巻く夫婦の、対照的な選択

Ⓒ「きのう何食べた? season2」製作委員会 Ⓒよしながふみ/講談社
Ⓒきのう何食べた season2製作委員会 Ⓒよしながふみ講談社

4月になり、ケンジ(内野聖陽)の勤める美容室の店長(マキタスポーツ)と妻の玲子さん(奥貫薫)が、「娘も大学に行って子育て落ち着いたから、今度2人でベトナム旅行に行くの」と仲睦まじい姿をスタッフたちに見せる。この夫婦はシーズン1から店長の浮気癖がひどく、玲子さんは離婚を考えていた。ケンジは関係が修復したのかと安心していたが、後日、店長の自宅に呼ばれる。そこにはほとんど家具がなくなった部屋にポツンとひとり店長の姿が。手元には離婚届があった。

一方シロさん(西島秀俊)は、国際ロマンス詐欺にあっている男性の妻から相談を受ける。その内容は「離婚を切り出されたが同意する気はない。顔も知らない相手に総額1,000万円を振り込んでしまった夫を救って欲しい」といったもの。気が重いシロさんは、依頼人の夫と一緒に関西空港に行くなどの行動力を見せて、なんとか目を覚まさせることに成功した。

後日、シロさんは両親に呼ばれ実家に帰る。両親は「長く住んでいたこの家を売って、2人で老人ホームへ入居してもいいか」とシロさんに相談する。あっさり受け入れるシロさんに両親は戸惑いながらも、息子に後押しされて決断する。そしてなんと遺言書に、「遺産の半分をケンジに渡す」と書くと言い出した。それにはシロさんも驚きを隠せない。

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