ケンジの家族とシロさんの家族
今回、シロさんは初めてケンジの家族に会う事になったのだが、ケンジの母親と姉2人はケンジが同性愛者ということに寛容で、シロさんに対しても会う前から好印象だった。初めは緊張していたものの楽しい時間を過ごし、今後も会おうと約束をしていた。
一方、ケンジもシロさんの両親と一度だけ会った事がある。お正月にシロさんの実家を訪れるシーズン1の最終回のことだ。
いつも着物でいる母親と寡黙な父親が住むシロさんの実家に訪れたケンジは緊張で顔がこわ張り、ぎこちない会話に耐えきれず、母親とシロさんは台所に逃げてしまう。
残された父親とケンジの間に流れる空気は最悪…かと思いきや、シロさんの卒アルを見ながら会話が弾む。その時は今回同様に楽しく過ごしていたのだが、シロさんの母親は、自身の息子が同性愛者であることを受け入れられず、「もうケンジと会いたくない」と言ってしまった。
この発言にケンジは悲しみ、シロさんは怒りを覚えたのだが、シーズン2でシロさんの母親はケンジの事を気にかけたり、一緒のお墓に入ろうと言っていたり、ケンジを家族として迎え入れようとする努力もみられた。
シロさんとケンジの関係が深まるにつれて、周囲の人々の目が変わっていく。『きのう何食べた?』シーズン2の魅力の根幹がここにはある。