シロさんが衝撃のカミングアウト
同性愛を隠さなかったシロさん(第6話)
弁護士であるシロさんは、自身が住むアパートのオーナー・池辺さん(諏訪太朗)から依頼を受ける。その際、オーナーがふと「筧さん(シロさん)が一緒に住んでいる方は恋人ですか?」と尋ねる。
シロさんの咄嗟に「兄弟です」や「友人です」と色んなパターンのごまかし方が頭をよぎるが、どれも見苦しいものばかり。逡巡したものの、シロさんは「はい、彼は私の恋人です」とまっすぐに答えた。
これまで、職場の人は勿論、知らない人にも極力ゲイバレしたくないと言っていたシロさんのその行動には、後からその話を聞いたケンジも驚きを隠せなかった。
他の言い訳が苦しいからとケンジには弁解していたが、穏やかな表情と優しい声でオーナーの質問に答えていたシロさんを見ていると、理由はそれだけではないようにも感じる。
また、シロさんが今のアパートに長い間住み続ける理由も印象強い。都内で3口コンロが使えるファミリー物件であるにも関わらず、家賃が相場よりも安いことをケンジも内心訝しがっていたのだが、なんと2人が住んでいる部屋は、過去に殺人事件が起きた事故物件だったのだ。これまでの暖かな空気とは打って変わって、何やら冷たい空気が背筋を走る。普段とはテイストの違った展開は、視聴者にとっても衝撃的だったことだろう。