感動の最終回
これからについて真剣に向き合うシロさんとケンジ(第12話)
シロさんの両親が老い支度を始めたことをきっかけに、シロさんも自身の将来について考えるようになった。そこで2人でしっかり話し合うことになったのだが、シロさんは自分の財産をすべてケンジに譲りたいから、遺言書を書くつもりだとケンジに伝える。
驚くケンジにシロさんは、それかいっそのこと養子縁組を組むか?と提案するのだが、ケンジは断る。その理由は、1度養子縁組を結ぶと、いつか同性婚が法的に認められたときに養子縁組を解消しても、その相手と結婚することができないためだ。「家族って言っても、俺はシロさんと親子になりたいわけじゃない」と涙ながらに訴えるケンジに、胸が締め付けられる。
後日ケンジは、シロさんの覚悟とケンジに対する想いを受け入れ、遺言書を書くことに賛成する。
ラストに2人で一緒に料理をするシーンでは、シロさんがケンジの横顔を見ながら、“お前が別の人と付き合うことになっても、お前が幸せならそれでいい”と心の中で呟く。その時にケンジがシロさんの方を向いて「俺は死んでもシロさんと一緒にいるよ」とシロさんに言った。シロさんは少し驚きつつも優しく微笑む。
2人の心が通じ合っていると感じる素晴らしいラストだった。
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