健気で愛おしいケンジ
いつも明るく優しいケンジだが、今回は特にそれが際立った感じられるシーンが多かった。
小日向さんの家でハロウィンパーティをした後にシロさんと帰る途中、「ずっと在宅ワークだから、寂しくなっちゃったのかなと」とジルベールを気にかけ、ジルベールの悲しい過去に対して「良かったね、あの2人がちゃんと出会えて」と、相手の気持ちを思いやり、人の幸せを喜べる優しいケンジ。そのケンジの姿に、横のシロさんも微笑んで頷く。
さらに職場で、店長(マキタスポーツ)とシロさんの母親(梶芽衣子)の話になった時も、その優しさが垣間見れた。
シロさんの母親は、ケンジを一度は自宅に招いたものの、同性愛を完全に受け入れることができずに2人が帰った後にショックで倒れてしまい、それ以降は「もう来ないで欲しい」とケンジを傷つけてしまったことがある。
そんな事があったのにも関わらず、どんな人なの? という質問に対して「すごく良いお母さん。ただ繊細なんだよね」と、ケンジは答える。普通なら、もう来るなと言われたら、少しは悪口も言いたくなるのが、ケンジはそんなことは言わない。
そんな健気なケンジにシロさんは、「親にも俺にも怒っていいんだよ」と切なげに訴えるシーンも。
シロさんが元々タイプじゃないのに好きになったとシーズン1で語っていたのだが、彼の優しさに誰もが愛おしく感じ、シロさんに共感できる。