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公太郎は本当に元カレなのか?

『くるり〜誰が私と恋をした?〜』第2話より ©TBS
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相関図を“くるり”として、公太郎を朝日のポジション(唯一の男友達)に置き換えると、元カレよりもしっくりくるような気がする。公太郎は、自分はまことに「気を遣う必要がない奴だと思われてた」と言っていた。着飾り癖のあるまことが、恋人の前では本当の自分をさらけ出すことができていたのか…と思っていたが、話をじっくり聞いていると、元カレというよりも男友達の方がしっくりくる。

二人が仲の良い友人だと知っているから、公太郎が営む花屋で働く愛(小日向ゆか)も、まことが店にやってくることを平然と受け入れているし、常連の美緒(村方乃々佳)も「抜け駆けはだめだよ?」と言ったのではないだろうか。

もしもまことが公太郎の元カノだとしたら、愛が「なんでこんなに来ているんだろう?」「もしかして復縁したのかな?」と疑問に思っている素ぶりを見せてもいいはずだ。第1話の公太郎の台詞「円満に別れた元カレは、いちばん“親友”に近いと思わない?」も、なんだか深みを帯びてくる。

また、公太郎は、まことと別れることになった理由を、「二股かけられた」と話していたことがあった。実際に二股をかけられていたのは公太郎ではなく、律だった……という可能性はないだろうか。まことが公太郎とあまりにも仲良くしているから、律は二股をかけられた! と勘違いをしてしまった。そうすれば、律が公太郎に対して意味深な視線を送っているのも合点がいく。

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