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本命街道を突き進む公太郎

『くるり〜誰が私と恋をした?〜』第5話より ©TBS
くるり誰が私と恋をした第5話より ©TBS

対して、本命街道を突き進んでいるのが公太郎。朝日に実家に同行すると言われたときは拒否したまことが、公太郎には自ら「(カーネーションを)伊豆まで一緒に配達してくれる?」と誘っていた。

しかも、公太郎は実家に行かなかったのに、朝日よりも存在感がでかい。“ピンチの時にあけろ”と書かれた箱のなかに入っていたカーネーション。この花が、まことの心を救ってくれた。

カーネーションを食べたことがある人はいるだろうか。筆者はもちろん食べたことがないので、どんな味なのかも想像つかない。食用のカーネーションは食べられるらしいのだが、美味しくはなさそう。

ただ、公太郎に「カーネーションは食べられる」と教えられたまことが、花びらを食べて「まずい」とつぶやくシーンを見て、アクションを起こしてみないと何が好きで何が嫌いなのかは分からないということに気付かされた。

まことは、実家に行ってみて、やっぱり母親のことがそんなに好きではないと気付けた。行かないままだったら、「もしかしたら……」と母親の存在を心のよりどころにしてしまっていたかもしれない。分かり合えないことに気付いたのなら、もう前を向くしかないのだ。家族以外の場所で、自分を分かってくれる人を見つけていけばいい。

「お客さまに、いつか好きな花ができたら送らせてください」と言った公太郎。彼は、いつでもまことの好きを最優先に考えてくれる。自分は花屋なのに、花が嫌いだと言っているまこととも仲良くできるのだから、相当心が広いのだろう。

公太郎の正体が何なのかはまだ分からないけれど、とりあえずいまのまことが最も心のよりどころにしている存在なのは間違いない。このまま、公太郎が本命街道を突き進んでくれるのがいちばん平和な気がする。

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