神尾楓珠“朝日”のセリフに感涙するも…ストーカー疑惑が消えないワケ『くるり～誰が私と恋をした？～』第5話考察レビュー

新たな候補者？
新キャラ・隼人が登場

そして、怪しすぎて、逆に怪しくないのでは？　と思えてくるのが律だ。まことが事故に遭った日に現場にいて、「人に顔を見られたくないから」となぜかウサギの着ぐるみを着ていた律。怪しいポイントはたくさんあるのだが、物語はまだ中盤だ。この段階で黒幕っぽさを出している人物は、むしろ白な気がしてしまう。

また、記憶を失う前のまことは堅実で打算的だった……というエピソードが多かったのも気になるところ。公太郎が、まことは二股をしていたと話していたのは真実で、その相手は律。

まことは、実家が太く、自身も会社経営で稼ぎまくっている律と結婚した方が、幸せになれると考えた、なんて線もあるだろうか。

だから、律の回想シーンでまことはいつも女の子らしいデート服を着ている。まことのクローゼットのなかで、異色な雰囲気を漂わせていたあの服たちは、すべて律の好みに合わせて買ったものだった？

律は、まことのことを「メリット、デメリット。必要か、そうじゃないかで考える人」と言っていた。いまのイメージとは大きく異なるが、かつての彼女はそういう人物だったのかもしれない。

律も、最初は打算的にまことと結婚しようとしていたが、だんだん本気で好きになってしまい、彼女の気持ちとのギャップに苦しまされていたのだろうか。

だから、まことが記憶をなくしたことを知り、今度は本気で好きになってもらおうと思った……？　なんて、いろいろな考察が浮かんでくる。

そして、第6話からは新キャラの“隼人”が登場するときた。3人のなかから選ぶのだけでも大変なのに、候補者が増えるなんて……。さらに、気合いを入れて考察をしていきたいと思う。

（文・菜本かな）

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