誰かに歓迎される喜び
第3話では健太郎によってシェアハウスにやってきた頃の松永の様子が明かされた。いまでは美己をはじめ住人たちの面倒を見ているが、入居当時は住人との間に壁を作っていたという。また、やると決めたら一直線、猪突猛進な一面も見えてきた。平日に急遽一泊のグランピング歓迎会を開催するとは、なかなかできることじゃない。
現地で準備を進めていた松永と美己だが、健太郎から凌のバイトが終わるのが夜の9時で、そこから向かうのは難しいと残念な知らせが入る。おまけに健太郎の隣にいたネイリストの大貫からは「みんなが振り回されているんだからね!」とぴしゃり。
朝子の意見に共感する一方で、電話口で注意を受けた松永がすんなりと謝り、ひとり部屋を出て肩を落とした姿に胸が痛んだ。
相手を思い、何かしてあげたい、喜ばせたい……よかれと思ってしたことが裏目に出てしまったときの情けなさと恥ずかしさ。それでも終盤に、凌から「いいですね、誰かに歓迎されるのって」の言葉に、実はかなり救われていたのではないだろうか。今回彼が急遽、大胆な計画変更を行ったのも「歓迎」にヒントがありそうだ。
一人暮らしではなくシェアハウスを選んだ理由、そして自分の部屋に籠るのではなくリビングにいること。松永に何があったのだろうか。住人との“壁”はどんな風に取っ払われたのだろう。
さて、第4話予告では松永が合コンに参加!? 恋心を確信したばかりの美己が傷つかないことを祈るばかりだ。
(文・柚月裕実)
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