回を重ねるごとに面白い…福原遥”密子さん”の声色に魅了されたワケ。 ドラマ『マル秘の密子さん』第3話考察レビュー
text by あまのさき
福原遥主演のドラマ『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)が放送中。本作は、突然、大企業の大株主となった平凡なシングルマザー・今井夏と、突然彼女の前に現れたどんな依頼も叶える謎のトータルコーディネイター・本宮密子の物語。今回は、第3話のレビューをお届けする。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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【著者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
密子の“神様のコイン”が彩を導く
『マル秘の密子さん』第3話では、これまで夏(松雪泰子)が社長になろうとすることに消極的だった娘の彩(吉柳咲良)が、九条家の長女・玲香(志田彩良)主催のパーティーをきっかけに、夏を応援するようになっていく過程を描いた。
目標としていた広報部の正社員登用の話の雲行きが怪しくなってきたことで、彩はこれ以上母をそそのかすなと密子(福原遥)に懇願する。
そんな折、玲香主催のパーティーが開催されることに。ここが自分の見せ場とばかりに張り切る玲香に対し、密子は「わたしたちはわたしたちなりに」というスタンスを崩さない。
そこで、謙一(神保悟志)の元秘書が使っていたパソコンから見つけ出した情報を頼りに、大手IT会社のカリスマ社長・奈良橋(山下容莉枝)とのアポイントを取り付ける。奈良橋はかつて、謙一のプロジェクトに賛同していたというのだ。
ところが、この情報を彩が玲香にリーク。玲香は奈良橋と夏をパーティーへ招待し、面会の機会を奪った。一方、遥人(上杉柊平)はこのパーティーで望まぬお見合いをさせられることになり、相手から断ってもらえるようなコーディネートを密子に依頼。かくして、彩は玲香に、密子は遥人につく格好になり、夏は単身、パーティーへ乗り込むことになってしまった。