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今週のハンサム格言は
「毎日当たり前に食べよう」

『おいハンサム!!2』第1話より
おいハンサム2第1話より ©東海テレビ日本映画放送

これまで毎回、食に関するエピソードは家族や恋愛の出来事に合わせて出てきていたが、今回はがっつり食事がメイン。うな重やラーメン、蕎麦など様々なゴハンが登場し、飯テロ回となった。

そんな3話の格言は、「食べているか、娘たちたちよ」と問いかける所から始まった。続けて「食べるということは生きるということ。そして生きることは闘いだ。ここぞという時の勝負めしだけじゃない。特別な日じゃなくても、たくさん食べなくてもいい。毎日当たり前に食べよう」

それは由香の恋愛に対する価値観や、美香が彼氏のユウジ(須藤蓮)のために作った勝負めしにも当てはまっていた。また、妻の千鶴(MEGUMI)にも当てはまる。千鶴は時々1人で寿司の出前をとっている。

子どもたちが小さい頃、育児に追われて、どうしても嫌になった時、握り寿司の出前を頼んだ。その時に「無理してやろうとしなくていい。さぼった方が返って上手くいくこともあるんだと、気持ちが楽になった」と話し、それ以来たまに頼んでいるという。この言葉は、育児で日々疲れ果てている一生懸命な母親たちの心に響いただろう。

そして源太郎のうな重問題。源太郎は取引先から「トラブル発生中、うな重を食べる人と、今後も付き合いを続けていいのか」と咎められてしまった。

そこへ彼らの上司で、源太郎と古くから付き合いのある久富(相島一之)が「一旦事が起こったら、ただいたずらに時間を過ごすよりまず、腹ごしらえをすることが先決だ。平時でも有事でも当たり前にちゃんと食べられる人間が生き延びるんだ」と教える。

日々の仕事でお昼ご飯を食べなかったり、とりあえず腹を満たせばいいやと簡単なもので済ませてしまったりと、適当になっている人も多い。

しかししっかり美味しいものを食べて、お腹も心も満たせることが、仕事においても人生においても大切な事だと、全ての忙しい日々を生きる会社員に刺さる言葉だった。

ラストでは源太郎のランチの誘いを断った部下たちが、立ち食い蕎麦に足を運んでいた。

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