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牧&春田、和泉&菊之助
対照的な2組

『おっさんずラブ-リターンズ-』第5話より ©テレビ朝日
おっさんずラブ リターンズ 第5話より ©テレビ朝日

普段、仕事では会う機会がほとんどない春田と牧だが、今回は旅行のため、ずっと一緒にいる二人を観ることができた。

熱海での食べ歩きでは同じ物なのに、食べさせ合いっこしたり、突然だるまさんがころんだを始め、そのままバックハグをしたりと高校生のようなイチャつき方に思わずニヤニヤしてしまう。

シーズン1では付き合い始めの頃、春田はなるべく恋人に見られないように振舞っていた時期もあった。しかし結婚した今、周りの目を気にせずに楽しんでおり、牧も幸せそうだ。

お互いに写真を撮りあったり、さりげなく春田が牧の腕に手を通して歩く姿を観ると、素で楽しんでいるようで私たちも幸せな気持ちになる。

陶芸体験で、牧の後ろから春田が抱き締め、顔を密着させ指を絡ませながら甘い空気で一緒に楽しむ姿はまるで映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)さながら。このシーンは短くセリフはないものの、幸せが十分に伝わってくる。

もうこの二人の旅行中の様子だけを永遠に観ていたい気になる。

指輪紛失事件での黒澤との乱闘後、「牧の方が何万倍も大切」と泣いている牧を抱きしめ、陶芸教室に忘れたかもと立ち上がる牧を引き留めて「新婚旅行だろ」と布団に押し倒す春田のギャップもたまらない。

甘々の春田と牧と対照的に、切ない和泉と菊之助の二人。前回和泉の過去が明らかになってから、自分の感情を人に打ち明けたりと、人間らしくなってきた菊之助は、泣きながら和泉の気持ちを吐露する姿に胸が締め付けられた。

和泉もまた秋斗(田中圭)のことを忘れられずにいたのだが、ラストでは秋斗の面影としてではなく、春田が好きだと自覚した。

対照的な2組に心が揺さぶられていく。今後の和泉と菊之助の恋の行方が気になり、次回が待ち遠しい。

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