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松村北斗&松本若菜の“けんか告白”が最高…火10が癒しの時間になったワケ『西園寺さんは家事をしない』第10話考察レビュー

text by 菜本かな

松本若菜主演、松村北斗共演のドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)が放送中。本作は、家事をしない主人公・西園寺さんが年下の訳ありシングルファーザーと「偽家族」として暮らすハートフルラブコメディ。今回は、第10話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

『西園寺さんは家事をしない』の魅力が詰まった告白シーン

『西園寺さんは家事をしない』第10話より ©TBS
『西園寺さんは家事をしない』第10話より ©TBS

「わたしは、楠見くんが好きだから!」
「僕だって、西園寺さんが好きです!」

 『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)第10話、西園寺さん(松本若菜)と楠見くん(松村北斗)による、言い合いの最中での告白。このシーンに、本作の魅力が詰まりまくっているように感じた。

 正直なところ、西園寺さんと楠見くんは“偽家族”、つまり“家族愛”からスタートしているため、どうすれば“恋愛モード”になるのかが、よく分からなかった。ロマンティックなシチュエーションや、ライバルの登場だったり、何らかのきっかけがあれば、2人の関係性も大きく変わるのかもしれない…と思っていたが、いかんせん西園寺さんも楠見くんも奥手すぎる。
 
 それだけでなく、西園寺さんはルカにかけられた「パパのこと、好きにならないでね」という言葉にとらわれており、楠見くんは瑠衣(松井愛莉)への罪悪感から、前に進めずにいる。そのため、この2人の距離はずっと縮まらないまま展開していくのだろう。それもそれで、新しくていいななんて思っていた。

 しかし、西園寺さんと楠見くんには、ムードや火付け役の存在なんて、必要がなかったみたいだ。2人の恋のはじまりは、あくまで“日常”のなかにある。そして、どんなときでも2人の中心には、ルカ(倉田瑛茉)がいるため、手をつないでいたとしても、ルカが待つ家が見えたらパッと離さなければならない。

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