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夏目が指揮者としても再生

西島秀俊
西島秀俊Getty Images

そんなとき、夏目の家に市役所職員の古谷(玉山鉄二)がやって来る。古谷は市民オーケストラ・晴見フィルハーモニーの団長も務めており、財政難で存続が危ぶまれている晴見フィルの指揮を夏目に頼みたいという。

すでに志帆と古谷の間で話がついていたようだが、夏目はこの話を断るつもりだった。彼は頑なに、自分には音楽をやる資格はないと繰り返す。

ところが、夏目のお人好しな性格ゆえ、なかなかはっきりと断ることができない。そればかりか、晴見フィルの練習を度々見学し的確なアドバイスまで与えるものだから、団員たちも徐々に期待に胸を膨らませていく。

団員たちが音楽に対し少しずつ前向きな気持ちを取り戻しかけた矢先、無情にも議会で晴見フィルへの助成金の打ち切りと、晴見あおぞら文化ホールの売却案が可決されてしまった。晴見フィルは、3か月後に廃団となる。

再びやる気をなくしかけた団員たちと接し、夏目は廃団までの期間、マエストロ=指揮者を務めることを決意した。

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