津田寛治、魂のこもった指揮に鳥肌…宮沢氷魚と芦田愛菜”が急接近？ドラマ『さよならマエストロ』第6話考察&感想レビュー

響と大輝の距離が近づいていく

コンサートの裏側では、響（芦田愛菜）と大輝（宮沢氷魚）が距離を縮めていた。

家出の一件から大輝に心を開きはじめていた響。出勤時、隣にやってきた大輝に声を掛けられ少し驚いていたように見えたあたり、ちょっと意識しているようだが、果たして。

響はホール内にあるオーディオルームの常連・富子（白石加代子）から、20年前に亡くなった主人がよく口ずさんでいた歌をもう1度聴きたいと相談を受ける。ところが記憶はあいまいで、富子のハミングを聞いても何の楽曲だかわからない。

「歌詞があった」というヒントから歌謡曲にまで手を広げて調べる響。こういうお人好しなところ、困っている人を放っておけないところは、なんだかんだ夏目にそっくりだ。

そして、ついに探していた楽曲を見つけることに成功。20年ぶりの再会に、富子は目に涙をためて喜んでいた。そんな様子を見守っていた大輝。椅子に座る響と、しゃがむ大輝が肩を並べて楽しそうに曲を聴く。

身長差にドキドキしつつ、若い2人の関係性の変化が気になるところ。高校生の弟・海（大西利空）から「思春期」といわれた響が、恋愛を通して価値観を変化させるという展開もあるかもしれない。

あおぞら文化ホールの閉館を、いまできる最良の形で迎えた晴見フィル。

実際には廃団や夏目と響の親子関係など、まだ問題は解決していない。さらに、夏目のかつてのマネージャー・鏑木（満島真之介）が現れたことで、夏目をドイツのオーケストラに連れて行く計画も……？

「さよならマエストロ」というタイトルの通り、夏目は晴見からいなくなってしまうのだろうか。物語は、いよいよ佳境を迎えている。

（文・あまのさき）

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