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”俺たちの轟”まで参戦…最終話での登場が最も期待される『虎に翼』出演者は?『新宿野戦病院』第10話感想レビュー

宮藤官九郎による完全オリジナル脚本のドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)が放送中。小池栄子と仲野太賀のW主演の本作は、新宿・歌舞伎町にたたずむ病院を舞台にした新たな救急医療エンターテインメントだ。早速、第10話の物語を振り返る。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

朝ドラからの転生者再び…。

『新宿野戦病院』第10話より ©フジテレビ
『新宿野戦病院』第10話より ©フジテレビ

 アメリカ帰りの歌舞伎町のホスト・凌介(戸塚純貴)が、新種のウイルス・ルミナに感染した。このウイルスは、“歌舞伎町ウイルス”と呼ばれ、ECMOを使用せず5日以上熱が下がらないと、死に至るという危険な感染症。

 凌介の感染を境に東京都の感染者数が100名を超えた頃、高峰啓三(生瀬勝久)もルミナに感染してしまう。

 聖まごころ病院に戻ってきたヨウコは、ルミナ患者の受け入れ態勢を作る。啓三の容体が悪化し、感染の原因が自分にあると思い、自らを責める享(仲野太賀)に、ヨウコは「謝るな」と喝を入れる。

 その後、ECMO(体外式膜型人工肺)の確保ができたという知らせを受け、啓三は聖まごころから転院することが決まる。

 コロナの危機を乗り越えて、我々は何を学んだのか。改めて考えさせられる回となった第10話。Xでは「コロナから時間が経って、皆少しずつ忘れていくけど、誰にも褒められずに自分の命を天秤にかけながら未知のウイルスと闘ってくれてた医療従事者の人たち本当にありがとうすぎるわ…」といった感想があがり、多くの共感の“いいね”が集まった。

 また、劇中で、病床を確保せずに給付金だけ着服する病院や、“ルミナ”が“歌舞伎町ウイルス”と呼ばれることに対して「遺憾である」と言うだけの政府を揶揄するシーンも。「『日本政府は極めて遺憾といういつも通りのセリフを吐き』めちゃくちゃ多方面に釘刺しててさすがクドカンって感じだったな」という鋭いツッコミも見られた。

 さらに、たびたび話題となっていた、NHKの朝ドラ『虎に翼』(2024)の出演者が『新宿野戦病院』に流れてくることも楽しみの1つとなっている。今回では、『虎に翼』で轟太一を演じていた戸塚純貴が、ルミナウイルスに感染したホストという役で出演しており、その振り幅を楽しめた。

 次回、『新宿野戦病院』最終回に向けて、視聴者の間では『虎に翼』で主人公・寅子を演じた伊藤沙莉の出演が期待されている。

(文・野原まりこ)

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