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約14分がSMシーンの異常事態…小池栄子のボンテージ姿よりも衝撃だったのは…? 『新宿野戦病院』第6話考察&評価レビュー

text by 田中稲

小池栄子と仲野太賀がW主演のドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)が現在放送中。宮藤官九郎の最新作である本作は、新宿歌舞伎町にたたずむ「聖まごころ病院」を舞台に、様々な”ワケあり”の患者が訪れる。今回は、第6話を多角的な視点で振り返るレビューをお届けする。(文・田中稲)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:田中稲】

ライター。アイドル、昭和歌謡、JPOP、ドラマ、世代研究を中心に執筆。著書に『そろそろ日本の全世代についてまとめておこうか。』(青月社)『昭和歌謡出る単 1008語』(誠文堂新光社)がある。CREA WEBにて「田中稲の勝手に再ブーム」を連載中。「文春オンライン」「8760bypostseven」「東洋経済オンライン」ほかネットメディアへの寄稿多数。

SMプレイとがん検診の合わせ技に抱腹絶倒

ドラマ『新宿野線病院』第6話 ©フジテレビ
ドラマ『新宿野線病院』第6話 ©フジテレビ

 ロシア語のナレーションで始まった第6回。放送時間43分のうち、約14分がSMルームでのシーンという、すごい回であった。

 大河ドラマ主役が決定しているのに、M字開脚をやってのける仲野太賀にも感心したが、圧巻は、啓三役の生瀬勝久。彼が下着姿で挑んだ、約10分間の「がん初期の豆知識SM」は迫力。

 ヨウコ(小池栄子)がキャットウーマンさながらのボンテージ衣装で、彼を鞭打ち、亀甲縛りにしながら、がんの初期症状と検査の大切さを説くのだ。

 やいのやいのと口うるさく言うのではなく、趣味と絡めて諭す――。自分の体に過信(もしくは放置)しがちな中年男性に、健康診断を促すにはこの手があったか、と膝を打った。

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