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初回から超面白かった…“クセつよ女優”そろい踏み、最も輝きを放ったのは? ドラマ『スカイキャッスル』第1話考察レビュー

text by 菜本かな

松下奈緒主演のドラマ『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)が、7月25日(木)より放送開始した。人気韓国ドラマを原作とした本作は、高級住宅街「スカイキャッスル」を舞台に、セレブ妻たちによる壮絶バトルが描かれる。今回は、第1話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

セレブ妻たちのドロ沼マウントバトル開幕

スカイキャッスル
『スカイキャッスル』第1話 ©テレビ朝日

 一度見始めたら“沼落ち”確定…この夏最大の衝撃作『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)が、7月25日(木)にスタートした。本ドラマの原作は、韓国のケーブルテレビ局「JTBC」で放送された『SKYキャッスル〜上流階級の妻たち』。第1話から、“韓ドラ”らしいドロドロとした展開に釘づけになった。

 人の不幸なんてものは、その人にしか分からない。幸せそうに振る舞っている人が、実は計り知れない悩みを抱えていた…というのは、現実世界でもよくあることだ。それでも、香織(戸田菜穂)の自殺は衝撃すぎた。夫の哲人(橋本じゅん)は次期病院長候補になっていて、息子の遥人(大西利空)は超難関の帝都医大付属高校に合格。誰もが羨む“幸せの絶頂”にいたはずなのに、なぜ?

 これまでも、“お受験ドラマ”というのは数多く放送されてきた。『名前をなくした女神』(フジテレビ系、2011)や、『マザー・ゲーム 彼女たちの階級』(TBS系、2015)、『二月の勝者ー絶対合格の教室ー』(日本テレビ系、2021)などなど。どのドラマの親たちも子どもの幸せを願い、教育環境を整えるために大金を注ぎ込んで、いい講師がいると聞けばすぐに足を運ぶ。

 心のどこかには周囲へのマウントも存在しているのかもしれないが、少なくとも「子どもを苦しめてやろう」とか、「不幸にしてやろう」という気持ちはない。だからこそ、子どもを追い詰めていることに気づけず、「こんなにすべてを捧げてあなたのために尽くしているのに、なぜ?」と思ってしまうのだ。

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