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木村文乃”泉”の発言ヤバすぎ…それを上回るほど恐ろしかった人物とは? 『スカイキャッスル』第2話考察レビュー

text by 菜本かな

松下奈緒主演のドラマ『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)が放送中。人気韓国ドラマを原作とした本作は、高級住宅街「スカイキャッスル」を舞台に、秘密を抱えたセレブ妻たちによる壮絶マウントバトルが描かれる。今回は、第2話のレビューをお届け。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

【著者プロフィール:菜本かな】

メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。

冒頭5分で衝撃の修羅場

スカイキャッスル
『スカイキャッスル』第2話 ©テレビ朝日

 幸せの絶頂に見えた冴島家の“本当の姿”が明らかになった『スカイキャッスル』(テレビ朝日系)第2話は、まさかすぎる展開に開いた口が塞がらなかった。

 まず、いちばん驚いたのが、元家政婦・さくら(松田有咲)のお腹に、遥人(大西利空)との間に宿った子どもがいたこと。しかも、さくらは22歳で、遥人は15歳。さくらを追い出した香織(戸田菜穂)に共感する部分はあるが、まだ中学生の遥人は「学歴のない彼女を、虫けらのように追い出した」と母親を責めることしかできない。

 おそらく、さくらが妊娠する前から、遥人の心のなかには鬱憤が溜まっていたのだろう。受験勉強を強要してきた両親への憎悪。しかし、当の本人たちは“息子の幸せのために尽くしている”と思っているから、たちが悪い。大好きな彼女を批判されたことで、これまでの不満が爆発してしまったのだと思う。

 親のために受験勉強を頑張ってきた遥人と、息子のために投資をしてきた香織。お互いに、お互いのことを思っているからこそ、怒りのぶつけどころがなかったたのかもしれない。

 遥人が、「あんたを母親とは思っていない」と言ったとき、香織は「あなただけのために生きてきたのに」と絶望していた。遥人にとっては、母親からの過剰な期待が重荷になっており、香織はその期待を愛情だと思っている。そんな歪みがどんどん広がっていったのだと思う。

 『海のはじまり』(フジテレビ系)でも描かれていたが、自分のことは後回しにして子どものことを最優先に考える母親こそが美しい…というような風潮が、この世界に存在している気がする。息抜きをすることすら、罪悪感を抱いてしまったり、自分のためにお金をかけるなら子どもにかけるべきだという固定観念に縛られてしまったり。

 でも、香織と遥人を見ていると、子どものためにすべてを捧げるというのは、子どもからしたら重荷になってしまう部分もあるのかもしれないなと思った。その塩梅がむずかしいからこそ、子育て・親との関係で悩む人は多いのかもしれない。

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