泉(木村文乃)が実は一番性格が悪い?
素朴で気さく、かつ思いやりのある性格に見えていた泉(木村文乃)。実は、彼女がいちばん危ない人物なのかもしれない。紗英(松下奈緒)が、両親が運営していた児童養護施設で暮らしていた“馬場洋子”と同一人物であると悟ると、「親が犯罪者の場合は、名前を変えられるんだよね?」と詰め寄り、紗英の化けの皮をはがそうとする。
曲がったことが大嫌いで、おかしいと思ったことがあると放って置けない性格なのは分かるが、それにしても本人が忘れたがっている過去を無理やり思い出させて、なおかつ認めさせようとするのはいかがなものなのか。
また、泉が引っ越してきたのは、冴島家が住んでいた物件。前の住人が自殺をした…と聞くと、大抵の人はゾワっとしたり、ちょっぴり怖くなったりすると思う。しかし、泉はあまり動じることなく、香織のことを題材にした小説を書くとまで言い出した。“作家魂”と言ってしまえばそこまでだが、本当に思いやりのある人が、紗英の過去を執拗に聞き出そうとしたり、身近で起きた悲しい事件をエンタメに変えようとするだろうか。