違法行為に手を出してしまう花澤
永瀬の前にもマンション購入希望の飲食店経営の男性・土井秋広(高橋努)が現れるが、「手付金を払えない」という。そうなると不動産会社としてはどうしようもない。手付金の後払いや貸し付けは「契約の誘因」という違法行為で、最悪、宅建免許の取り消しに至るという。
しかし、綿村に物件を紹介した花澤は、その禁断の手法に手を出してしまう。そんな花澤に対し、神木は賞賛する言葉を投げつける。しかしどこか“含み”のあるような言い方だった。
タワマン購入を希望していた高齢女性に再会した月下、そこに花澤も現れ、自身の夢を涙ながらに口にする。ライバルを自負する月下も、花澤を応援する。
翌日、土井が突然表れ、手付金を現金で支払う。それは「家族のために」と愛車のバイクも売って作ったお金だった。
他方で花澤は、綿村の転勤によって、契約を取り消される。手付金を返せなくなると花澤は詰め寄るが、綿村は「契約の誘因」を持ち出し、逃げてしまう。その裏で神木が投資用物件を売るために糸を引いていたことが分かり、花澤はぶつけようのない怒りを覚える。