ディーン・フジオカの悪役としての格好良さ
永瀬が美波の祖母と会う当日になるが、祖母は現れない。その祖母とはタワマン購入を希望し、登坂不動産を訪れていた美波の祖母・早苗(三谷侑未)だった。その頃、早苗は、ミネルヴァ不動産で神木のセールス攻撃に遭っていた。その物件は耐震偽装欠陥疑惑のある物件だった。
花澤の手引きで、再びミネルヴァ不動産に飛び込む永瀬たち。風を受けた永瀬は「夢と人生設計」の大切さを説くが、神木はそれを真っ向から否定し、「買いたい時こそ買い時」と譲らない。しかも神木は既に、契約書に署名させていた。
しかし花澤はその物件に耐震偽装疑惑があることを知っており、神木はその説明を早苗にしていなかった。「告知義務違反」として、契約を無効にすることに成功する。
それでもなおタップを踊り、反省の姿勢を示そうともしない神木。その仕草は不気味であり、反撃の機会を窺っているようにも見える。やはりこの役、ディーン・フジオカでなければ務まらないと思えるほどにふてぶてしく、そして同時にカッコイイと感じさせる。
和食ダイニング「じょうじきもん」で、永瀬と月下は榎本と祖母・早苗とともに卓を囲む。本音をぶつけ榎本を怒らせてしまう永瀬だが、そんな永瀬の人柄に惚れ込んだ早苗は「娘をよろしく」と交際を認める。
翌日、大荷物を抱えた榎本が永瀬のボロアパートに転がり込んでくる。「最終選考」と称した同棲生活をしようというのだ。