ホーム » 投稿 » ドラマ » 伏線全回収にスッキリ…初回から隠されていた驚きの仕掛けとは? ドラマ『時をかけるな、恋人たち』最終回考察&感想レビュー » Page 2

まさかのところにも伏線!
最後まで油断ならない細かな仕掛け

©カンテレ

前回の怒涛の伏線回収ラッシュに、トキコイ視聴者は完全に油断しきっていたのではないだろうか…。

まさかあの時散々馬鹿にされていた「ゆずこしょうキャラメル」が未来に存在していない理由が、「かぼすこしょうキャラメル」に変更されてしまったことによるものだとは思いもよらなかった…!

脚本・上田誠氏は「映画チャンネル」のインタビューで、以下のように答えている。

―――物語後半は、前半で張り巡らされた伏線を回収していくパートになっていきます。話の大筋に関しては全て回収できるように作っていらっしゃると思いますが、上田さんが個人的に『観てる人には分からないだろう』と思って、仕込んでいる伏線はありますか?

「ありますよ!バレやすいものからバレにくいものまで色々入っているのと、あと、それとは無関係に翔が余計なことをしてるんで、それが目眩しにもなってくれてる(笑)」

まさかそれが「ゆずこしょうキャラメル」にまでかかっているとは、恐るべき脚本力である。

さらにリリリーと諸星の子孫が和井内であるというネタバラシによって、未来人と過去人が一緒になれるという未来を証明してくれた。オフィシャルに2人が認められるという未来には、廻と翔のハッピーエンドを望んでいた視聴者としては、ハンコを押してもらったような安心感を覚えた。

結果として2人は指名手配犯になってしまうが、もうそこはなんでもいい。むしろ最高のワクワク感を残して終わったことに、この物語が生き続けていることを感じさせられる。

そして最後に、何も知らなかった頃の廻を誘導するという展開と、廻と翔のいたずらっ子のような表情には、全てのネタバラシを終えた後のスッキリとした幸福感が満ちていた。

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