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優三の長年の想いが成就

連続テレビ小説『虎に翼』第7週
連続テレビ小説『虎に翼』©NHK

在学中から寅子への想いを募らせておきながら、夢を持った者同士の人生は交わらず、正反対の生き方を受け入れる人を選んだ。誰を責めることもできない中で、ただ花岡の幸せだけを願い、寅子も婚約者も侮辱する行為ではないか、と問いただす轟に救われた気持ちがした。

このころ、寅子は弁護士ではありながら、「女性はちょっと……」と言われ、依頼を受けられぬ日々が続いていた。そんな折に、花岡の婚約、そして自分より先に法廷に立つことになった久保田が結婚・妊娠していることを知り、社会的地位の重要性を思い知る。

両親に頭を下げて10年ぶりのお見合いをすることになるのだが、25歳を過ぎている寅子にはそもそも見合い相手すら見つからない。寅子は改めて世間の声を痛感する。

そこで手を挙げたのは、弁護士になることを諦めて直言(岡部たかし)の工場で働いている優三(仲野太賀)だった。寅子の帰宅を待ち、書生として使っていた部屋の扉をすっと開け、例によってお腹を下しながら「僕じゃダメかな?」という優三に愛を感じる。

だって彼は、まず直言に相談することだってできたはずなのだ。でもそうではなくて、なによりも寅子の気持ちを優先してくれた。当の寅子が「この手があったか……」という反応だったのは少々いたたまれないが、なににせよ優三の想いが成就したのは喜ばしいこと。

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